カリフォルニア・レーズン協会 一般消費者向けページ

■2016年09月16日■

カリフォルニア・レーズン協会 2016/2017年度マーケティング活動を発表


カリフォルニア・レーズン協会は、9月8日(木)、都内ホテルにて、2016-2017年度(2016年7月~2017年6月)の対日マーケティング活動計画を発表いたしました。

当日は、協会のジェフリー・マクニール駐日代表、古山博マーケティング マネージャーがレーズンの収穫状況やマーケティング計画を発表、またゲストスピーカーとして、協会で協賛している「全国高校生パンコンテスト」がメインイベントとして行われる、「パン祖のパン祭」の実行委員長を務める杉山大一氏が出席、杉山氏からは「全国高校生パンコンテスト」の開催趣旨や現状、今後の展望などについて説明がありました。

ジェフリー・マクニール駐日代表は、主催者挨拶に続き、カリフォルニア・レーズンの輸入量や現地での天候などの状況を説明しました。

日本のカリフォルニア・レーズン輸入量は引き続き伸びており、2015年は前年比9.4%増の28,288トンとなり、ここ10年で最高輸入量を記録しました。さらに2016年1月~7月期の輸入量も、前年比1.8%の伸びを示しています。今年のカリフォルニア・レーズンの収穫予測は未発表ですが、ここ数年カリフォルニアで続いている干ばつ・水不足は、エルニーニョの影響もあり改善しており、今年のフレズノの降雨量は昨年の174mmから363mmに増加しました。今夏の天候もぶどうの生育にはよい状況で、収穫時期も例年より2週間ほど早く進んでおり、品質もよく、10月初めころまで収穫が続くのではないかと予測しています。

続いて、協会の古山博が2016-2017年度対日マーケティング活動について、詳細を説明いたしました。

業界向けの主な活動としては、大手パンメーカーから一店舗展開のベーカリーまで、全国各地から多くの技術者に参加いただいている「第25回カリフォルニア・レーズン ベーカリー新製品開発コンテスト」の最終実技審査を、10月29日(土)に実施し、25回目の記念大会となる今年は、アメリカの本部からモンテ・シュッツ会長とインターナショナル・マーケティング担当シニアバイスプレジデントのラリー・ブラックも来日、表彰式・レセプションには歴代入賞者も招待し交流を深めます。コンテストの入賞者には、レーズンの故郷、米国カリフォルニア州フレズノへの10日間の研修旅行を贈ります。その他、「製菓・製パン関連展示会への出展」、「新製品開発、およびカリフォルニア・レーズン製品取扱企業、外食企業へのプロモーション支援」、「各協会、学校等の団体へ協賛」など、カリフォルニア・レーズンの優位性を業界に向けて積極的に訴求していきます。また、カリフォルニア・レーズン製品の販売拡大に活用頂いている「消費者対象プレゼントキャンペーン」は、2017年春も実施いたします。

消費者向けの活動として行っている「カリフォルニア・レーズンファンクラブ」は4年目を迎え、今年はゲストブロガーとして加圧インストラクターでマラソンランナーの鈴木莉紗氏が、トレーニングや大会の様子に加えて、カリフォルニア・レーズンを用いた食事について発信いたします。その他「第11回全国高校生パンコンテスト」への協賛を始め、「スポーツイベント・消費者イベントへの協賛」、「カリフォルニア・レーズンの栄養価を訴求するシニア向けプロモーションおよび減塩プロモーション」も引き続き展開していきます。

通年事業としては、ニュースレターの発行やメディアリレーションの実施、ホームページやズンちゃんfacebookなどのSNSを通じて、業界、および消費者に向けてカリフォルニア・レーズンの情報発信を継続して行います。

プロモーション活動発表に続いて、静岡県伊豆の国市主催の「パン祖のパン祭」、および協会が「カリフォルニア・レーズン部門」として協賛している「全国高校生パンコンテスト」の実行委員長である、杉山大一氏が、第11回目を迎えるイベント発足の経緯やその模様について説明しました。

日本で初めて兵糧パンを作ったといわれる伊豆の国の代官 江川坦庵(たんなん)公の功績を称え、2007年から「パン祖のパン祭」が始まりました。第一回目から、パン祭のメインイベントとして「全国高校生パンコンテスト」を開催しましたが、コンテスト応募要項や運営方法は自分自身も参加し2度の入賞経験から、「カリフォルニア・レーズン新製品開発コンテスト」の内容をそのまま応用させて頂きました。高校生が参加する他のコンテストは、その殆どがチーム参加ですが、当コンテストは個人戦であることも特長の一つです。

当初は、伊豆の国市の名産であるいちごやミニトマトを題材にしていましたが、静岡以外の地域の学生にとっては入手しづらい等の問題があり、パンの具材として入手しやすく使いやすいレーズンに着目し「カリフォルニア・レーズン部門」を設けました。開始当初100作品だった応募が、2016年1月開催の第10回コンテストでは全国の高校からの応募があり、応募数も430作品まで増えました。応募する高校生の技術レベルも年々向上していて、入賞者の半数以上がベーカリーに関連する仕事についています。

「パン祖のパン祭」は、今年、歴史と食に関わるユニークな活動で地域文化の発展に貢献したとして、サントリー文化財団の第38回サントリー地域文化賞を受賞しました。先人の功績を地域住民に伝えるとともに、全国の高校生を巻き込みながら活気あるパン文化を創り出している点が高く評価されたようです。杉山氏は、「将来的には、コンテストをさらに広めて、内容も応募者の技術レベルも高めていきたい」と、抱負を述べました。

協会では、各種イベントや協賛プログラムなどを通じ、製パン・製菓業界をはじめ、外食、流通の各業界、研究者や消費者に、積極的に情報を発信していきます。

記者会見の様子

(左から) カリフォルニア・レーズン協会 古山博、「パン祖のパン祭」の実行委員長を務める杉山大一氏
カリフォルニア・レーズン協会 ジェフリーマクニール駐日代表、 同 三村浩子


【付記】
 1. 輸入統計・2016-2017年度マーケティング活動内容 (PDF/434KB)
 2. マクニール駐日代表、および杉山大一氏プロフィール (PDF/380KB)
 3. ハロウィン&クリスマス向けリーフレット無料配布リリース
 4. カリフォルニア・レーズンレポートVol.77 (PDF/2.2MB)
 5. 新規制作子供向けリーフレット「カリフォルニア・レーズン太郎君のヒミツ」 (PDF/1.4MB)
 6. 新規制作スポーツ向けリーフレット「カリフォルニア・レーズンで勝つ!」 (PDF/1.1MB)